COLUMN-コラム

第12回 これからの牙狼

  • 買い物客M
  • 先日10月4日から公開となった「牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-」を見てきました。
    恥ずかしながら「月虹」という言葉を知らなかった私は「月光」の当て字かな?と思っていたのですが違っていました。

月虹の見える原理は、昼間の虹と同じである。しかし、光が弱いために色彩が淡く、肉眼では虹が七色ではなく白く見える。このことから、白虹(はっこう)とも呼ばれる。
月虹がよく観測されるハワイ諸島のマウイ島では、これを見た者には「幸せが訪れる」「先祖の霊が橋を渡り祝福を与えに訪れる」と言われている。・「月虹」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2019年6月2日 (日) 02:11 (日時は個人設定で未設定ならばUTC
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/月虹

つまり月虹は、「夜に見える虹で見られたら幸せが訪れる!」ってことですよね?すごくロマンティックじゃないですか?

さて、「牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-」に話を戻しますと、まずはこのかっこいいポスターを見てください。

  • 牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-ポスター

“雷牙”と“鋼牙”と“大河”、冴島家三代の絆!魔戒騎士全員の共演!私、胸アツでした!

雷牙と鋼牙が親子だと当たり前のように話していますが、実はドラマ「牙狼<GARO>-魔戒ノ花-」の劇中では雷牙の父親が鋼牙だと直接は描写されていませんでした。
雷牙と鋼牙が親子だと初めて描写されるのは、新日本プロレスとのコラボレーション作品「牙狼<GARO>-阿修羅-」のラストシーンとなります。しかしこのシーンに鋼牙は登場しないんです。
どういう事か気になった方は是非作品をチェックしてみてください。
・・・とまた話が脱線してしまいました。

他にも過去作品との繋がりを感じる内容や隠れた秘密がたくさん出てきます
・「CR魔戒決戦牙王」に登場した王牙が・・・?
・いままでの登場人物が別のキャラクターで登場・・・?
・途中で登場する駅名の秘密とは・・・?(私も答えが分かりません・・・)
など見どころ盛りだくさんでした!私は3回見ましたが、まだ新たな発見がありましたよ!

最後になりましたが、私がおススメする最も印象的なシーンは現実世界ではなかなか見られない「月虹」が、牙狼ならではの描き方をされているところです。「月虹を見たものには幸せが訪れる!」これを頭において映画をみるとすごく納得できた気がします。

牙狼10周年企画も丸1年が経ち、今回でこのコラムの連載も最終回です。
1年間コラムをご覧いただきありがとうございました。
今後もパチンコファンの皆様に「幸せ」をもたらす「月虹」となれるように機種開発していきます!
サンセイアールアンドディにぜひご期待ください!

第11回 「パチンコ牙狼メインシリーズ」とプロモーションゲーム

  • 森の熊
  • こんにちは、公式サイト担当の森の熊です。
    「パチンコ牙狼メインシリーズ」では、「初代CR牙狼XX」の「ブログパーツ」から、最新作「P牙狼冴島鋼牙」の「牙狼<GARO>魔戒ホール~LIGHTNING DARK~」まで、機種のリリースと同時に、無料のプロモーションゲームをリリースしてきました。

今回は「パチンコ牙狼メインシリーズ」とプロモーションゲームについて、当時のエピソードを交えながらご紹介させて頂きたいと思います。

※参考として「パチンコ牙狼メインシリーズ」以外のゲームや、パチンコシミュレーションアプリの歴史も紹介している「ゲーム・アプリ」の歴史ページも是非ご覧ください。
https://www.sansei-rd.com/decade_of_pachinko_garo/history/game.html

■初代CR牙狼XX(2008年)
2008年当時、パチンコの最新情報をインターネットで得る場合、「ブログ」が最も有効なツールでした。 
「初代CR牙狼XX」では当時流行していた「ブログパーツ」に、魔戒チャンス継続率82%のホラーバトルを気軽に体感できるゲーム機能「魔戒シミュレーション」を搭載して公開しました。
公開当初から「初代CR牙狼XX」人気との相乗効果で多くのブログでご利用頂いたのですが、予想を遥かに超える人気となり、当時のサーバー設備では処理しきれず、しばらくサービスを休止する事態となってしまいました。
サーバーの設備の問題はブログパーツ以外のところにもいろいろ影響したので、サーバー設備の構成を大幅に変更し対応しました。
振り返ると「当時は大変だったなぁ」としみじみ思います。
「初代CR牙狼XX」の「魔戒シミュレーション」が大好評であったため、その後「CR牙狼~陰我消滅の日~」ver.を始め、「パチンコ牙狼メインシリーズ」の各機種にも引き継がれていくことになりました。

  • 初代CR牙狼XX

■CR牙狼~RED REQUIEM~(2010年)
ブログパーツは継承。その他「GARO PROJECT 2010」スペシャルサイトのPC版用にクイズゲーム「番犬所の司令」、フィーチャーフォン(ガラケー)版用に「ホラー追跡ゲーム」「バトルゲーム」「キバ対戦ゲーム」という3つのミニゲームが用意されました。
「CR牙狼~RED REQUIEM~」は、TV-CMをやったり、フリーペーパー「GARO magazine」を作ったり、大規模展示会をやったりと、サンセイとしてもプロモーションに非常に力が入っていたため、用意されたゲームも5つと歴代最多となっています。
比較的簡単なゲームとはいえ、無料のゲームを5つも用意していたところからも当時の力の入れようがわかりますね。

  • CR牙狼~RED REQUIEM~

■CR牙狼魔戒閃騎鋼(2012年)
ブログパーツは継承。前年の2011年に始まった「パチプラス実機連動サイト」では、「初代G1 DREAM」の際に「G1 DREAEM牧場」、「CR暗黒騎士呀鎧伝」の際に「ホラーギャザリング」というミニゲームを作り、「CR牙狼魔戒閃騎鋼」の時に制作した「真魔戒RUSH」が、パチプラスミニゲーム第3弾となりました。
「真魔戒RUSH」も、ブログパーツと同様に真魔戒RUSH継続率77%のホラーバトルを気軽に体感できるゲームとして制作。パチプラス会員同士も「戦友」として一緒に楽しめたり、大ボスが登場したりとパチプラスならではの機能も追加し、多くのパチプラス会員様にご利用頂きました。

  • CR牙狼魔戒閃騎鋼

■CR牙狼FINAL(2013年)
「CR牙狼FINAL」ではブログパーツを提供しました。
パチンコの最新情報をインターネットで得るツールは、次第に「ブログ」からツイッターなどの「SNS」になり、またブログパーツを制作するためのソフト「FLASH」もWEB制作において使用されなくなっていく流れの中で、「パチンコ牙狼メインシリーズ」のブログパーツは、「CR牙狼FINAL」で最後となりました。

  • CR牙狼FINAL

■CR牙狼金色になれ(2014年)
当初、パチプラスミニゲーム「真魔戒RUSH」のようなブラウザゲームを検討していたのですが、時代はフィーチャーフォン(ガラケー)から、スマートフォンに移りゆく中、パチンコ牙狼シリーズの開発チームからは、スマートフォンならではの「アプリ」でプロモーションゲームを制作してほしいという要望がありました。
そこで制作したのが、パチプラス連動アプリ「走れ! 牙狼金色になれ」というランニングアクションゲームでした。
「CR牙狼金色になれ」の主人公・道外流牙がひたすら走り続けるゲームです。
当時「道外流牙はなぜゲーム中に、ガロの鎧を召還しないのか?」という声がよく聞かれました。企画当初はアイテムでガロの鎧を召還していたのですが、原作の設定では「ガロは鎧を纏った状態では走らない。走る場合は轟天を召還する。」「道外流牙は(牙狼-GARO- 〜闇を照らす者〜の時点では)まだ轟天を召還できない。」となっていたため、原作のイメージを大切にするためには、道外流牙は走り続けるしかありませんでした。
しかし、どうしてもゲームにはガロを登場させたかったため、パチプラス会員のプレミアム限定機能として、冴島鋼牙を登場させ、冴島鋼牙がガロの鎧を召還し、轟天に乗って疾走することで対応しました。

  • CR牙狼金色になれ

■CR牙狼魔戒ノ花(2016年)
「走れ! 牙狼金色になれ」アプリは無料アプリとしては好評であったものの、パチプラスとの連動性が薄れ、「真魔戒RUSH」のようなパチプラス会員同士の交流要素がありませんでした。
そのため「CR牙狼魔戒ノ花」では、ブラウザゲームに回帰し、パチプラスミニゲーム「真魔戒RUSH2」が誕生。「CR牙狼魔戒ノ花」実機の登場ホラーや、ガロの攻撃の画像を使用し、「真魔戒RUSH」を大幅にバージョンアップした形でリリースしました。
「CR牙狼魔戒閃騎鋼」の「真魔戒RUSH」の頃は、フィーチャーフォン(ガラケー)とスマートフォンの両対応であったため、ゲーム内容はフィーチャーフォン(ガラケー)でも実現できる形で制作されましたが、「真魔戒RUSH2」ではスマートフォンのみの対応となったため、ブラウザゲームでもかなり表現が向上したと思います。

  • CR牙狼魔戒ノ花

■CR牙狼GOLDSTORM翔(2017年)
一般のスマートフォンゲームアプリでは、定番の人気ゲームアプリが様々なアップデートやコラボを定期的に行い、同じゲームを長く楽しむ状況が続いています。
「パチンコ牙狼メインシリーズ」のプロモーションゲームでも、機種毎に毎回新ゲームを出すのではなく、同じゲームで機種リリース毎にアップデートしていき、長く楽しんで頂く形を考えました。
それが「牙狼<GARO>魔戒ホール」です。
「牙狼<GARO>魔戒ホール」は「真魔戒RUSH」のホラー撃破ゲームと、パチプラスミニゲーム第4弾「国取烈伝」の位置情報ゲームを組み合わせたゲームです。
DMMぱちタウン様に「CR牙狼GOLDSTORM翔」の設置ホールデータをご提供いただき、「CR牙狼GOLDSTORM翔」の設置ホールを「魔戒ホール」とします。
「魔戒ホール」で位置情報を登録すると、ホラーが現れるのでホラーを撃破していきます。ホラーを連続で撃破する爽快感と、封印したホラーをコレクションする楽しみをもった内容となっています。

  • CR牙狼GOLDSTORM翔

■P牙狼冴島鋼牙(2019年)
「牙狼<GARO>魔戒ホール」では「CR牙狼GOLDSTORM翔」導入以降、毎月27日に開催されるイベント「陰我消滅の日~ホラーを撃破せよ~」を追加。
「CR牙狼TUSK OF GOD」登場時には、「CR牙狼TUSK OF GOD」設置店を「魔戒ホール」に追加し、新ホラー18体と毎月7日に開催されるイベント「TUSK OF GOD~ジンガを封印せよ~」を追加。
「PA設定付牙狼GOLDSTORM翔RH」登場時には、「PA設定付牙狼GOLDSTORM翔RH」設置店を「魔戒ホール」に追加。
そして、「P牙狼冴島鋼牙」登場時には、「P牙狼冴島鋼牙」設置店を「魔戒ホール」に追加し、新ホラー9体と「魔戒ホール」で1時間に1回発生するイベント「真時空RUSH」&「宿命バトル」を追加。
「P牙狼冴島鋼牙」登場時のバージョンを「牙狼<GARO>魔戒ホール~LIGHTNING DARK~」と呼んでいます。

このように、「牙狼<GARO>魔戒ホール」はパチンコ牙狼シリーズ登場時にアップデートを行っています。

  • P牙狼冴島鋼牙

以上のような流れで、プロモーションゲームは「パチンコ牙狼メインシリーズ」と共に展開してまいりました。

最新の「牙狼<GARO>魔戒ホール~LIGHTNING DARK~」は、「CR牙狼GOLDSTORM翔」以降の「パチンコ牙狼シリーズ設置ホール(※1)」で、「パチンコ牙狼シリーズ」をプレイしている合間にも楽しんでいただけるゲームになっています。

魔戒ホールでパチンコを遊技される際は、「パチンコ牙狼シリーズ」と共に、「牙狼<GARO>魔戒ホール」も楽しんでいただけますと幸いです。

※1「CR牙狼GOLDSTORM翔」以降の「パチンコ牙狼シリーズ」設置ホールであっても、DMMぱちタウン様にホールの位置情報が登録されていないと「魔戒ホール」にはなりません。

第10回 過去機種からの継承2

  • 買い物客M
  • 前回からの続きになります。
    「タイトル予告」、「オープニング予告」、「ふりもの予告」、「次回予告」、「烈火炎装予告」など「初代CR牙狼XX」から継承している予告は多々ありますが、「ミニキャラステップアップ予告」がそのシリーズの牙狼コンテンツを表しているので、その変化をご紹介いたします。

基本は『STEP1…ヒロイン登場』、『STEP2…キャラ追加もしくは何かしらの変化』、『STEP3…ヒロインが敵キャラに捕らわれる』、『STEP4…主人公が助けにくるか?』の流れから各作品のベースの物語を描く構成になっています。

初代CR牙狼XX」の原作『牙狼<GARO>』といえば、ヒロインはカオル、鋼牙のそばにはいつも執事のゴンザが控えていました。そして、この時の敵キャラは龍崎駈音(バラゴ)。ステップアップ予告で見事に原作の関係性を表現できていたのではないでしょうか。
また当時は目新しかったステップアップ中に別演出への分岐(カオル捕まるor絵を完成させる)も採用していました。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

CR牙狼~RED REQUIEM~」では、3コンテンツ分のステップアップ予告がありました。『牙狼<GARO>』、『牙狼<GARO>白夜の魔獣』、『牙狼<GARO>~RED REQUIEM~』それぞれの世界観に準じたキャラが出てきます。
クルスの若い頃の設定とか、レギュレイスの人型とかはかなり懐かしいですね。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

CR牙狼魔戒閃騎鋼」では、『牙狼<GARO>-MAKAI SENKI-』24話分の背景を搭載したのでSTEP3は各話に応じたホラーが登場します。
カオルの絵を見にくる男性キャラ、誰だか分かりますか?第2話でカオルに絵本の制作を依頼している出版社の忍田さんです。分かった方はかなりの牙狼通だと思います!

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

CR牙狼FINAL」では、映画『牙狼<GARO>~蒼哭ノ魔竜~』が舞台で、鋼牙が“約束の地”にいる設定となっているため、「ミニキャラステップアップ予告」にカオルは登場しません。カオルの代わりに登場する女性キャラ「メル」と「ジュダム」ですが、この二人を覚えていますか?
STEP4で登場する鋼牙は“魔法衣(白いコート)”を奪われたため、マントを羽織っています。鋼牙といえば“白いコート”のイメージですが、この時は違ったんですよね。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

CR牙狼金色になれ」からは『牙狼<GARO>~闇を照らす者~』の道外流牙の世界に舞台が移ります。4作続いてきたお馴染みのキャラクターから、囚われるヒロイン役は莉杏に交代。
莉杏は潜入調査をするときに様々な衣装に着替えますので、衣装チェンジの分岐を搭載しております。男性ファンに人気がありますね!

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

CR牙狼魔戒ノ花」は鋼牙の息子「冴島雷牙」が主人公となった『牙狼<GARO>~魔戒ノ花~』が舞台となっています。ヒロイン役はマユリ。シリーズお馴染みのゴンザも代々冴島家に仕える執事として出てきますが、いつまでも変わらないですね。本編10話「食卓」が印象的だったのでゴンザがスープを運ぶシーンを使用しています。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

CR牙狼GOLD STORM翔」では、最近『神ノ牙-JINGA-』の主人公にもなったジンガも登場しています。流牙&莉杏、ジンガ&アミリという魔戒騎士と魔戒法師のペア同士(ジンガ、アミリは過去のことになりますが)というのがストーリーの肝だったのかなとも思います。
また、こうして並べると縦型の液晶がやはり他シリーズと比べて特徴的です。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

P牙狼冴島鋼牙」では、通常時の世界観はTV『牙狼<GARO>-魔戒烈伝-』がベースとなっています。カオルは時空の狭間にいる状態のため、「ミニキャラステップアップ予告」には登場しません。代わりにヒロイン役を射止めたのは烈花。時空の狭間から現れるザジがヒロインを連れ去る敵として登場しますが、同様に時空の狭間から鋼牙が救いに来る流れとなっています。
こちらは第12話「金字塔」のシーンをイメージしています。本編では再会出来なかった二人の競演を見る事が出来ます。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

こうして見て頂くと長く続く「パチンコ牙狼シリーズ」は、その時々のコンテンツの背景をきちんと反映させたものになっていることが分かりますね。

ミニキャラステップアップ予告ではありませんが、「P牙狼冴島鋼牙」はTV『牙狼<GARO>~魔戒ノ花~』にて雷牙の回想シーンで語られていた、時空の狭間にのみ込まれたカオルを鋼牙が救いに行く物語が描かれます。
すでに告知されている映画『牙狼<GARO>~月虹ノ旅人』を観てもらえると冴島家のストーリーがいろいろ繋がっていきますので、ぜひご覧いただければと思います!

今回でコラムは第10回目。私の担当はあと1回ですが、最後のテーマを何にしようか今から悩んでいるところです。最終回、お楽しみに!

第9回 過去機種からの継承

  • 買い物客M
  • このコラムが掲載される頃には「P牙狼冴島鋼牙」が導入されて既に皆様プレイされているかと思います。
    導入前から「冴島鋼牙(以降 鋼牙)が帰ってきてうれしい」という声をよく耳にします。「パチンコ牙狼シリーズ」も10周年を迎え、鋼牙が最後に出ていた2013年5月導入の「CR牙狼FINAL」からもう6年も経ってしまっています。
    そこで今回のコラムは、「パチンコ牙狼シリーズ」で継承されている演出が「P牙狼冴島鋼牙」ではどのように昇華されているのかを追ってみたいと思います。

まずは「鋼牙の鎧召還」から。
「初代CR牙狼XX」では、鋼牙はCGでしたね。魔天使も初代から継承されています。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ 冴島鋼牙の鎧召喚演出

流牙と雷牙の召還シーンでは変則的に斜めの召還もありましたが、鋼牙は基本的に頭上からの召還になっています。

つぎは、歴代「Face of GARO」です。
「初代CR牙狼XX」では、「Face of GARO(フェイスオブガロ)」ではなく、当時人気を博した『CR影』の「扇役物」を進化させた「エンブレム役物」でした。
お馴染みの「Face of GARO(フェイスオブガロ)」役物召還演出は「CR牙狼~RED REQUIEM~」以降のシリーズに搭載。「Face of GARO(フェイスオブガロ)」の造形については雨宮監督監修のもと、限られた領域内で表現することにこだわりをもっております。
また、シリーズ第4弾以降はシリーズごとに役物にプラスオンの特長をつけて登場させております。
「CR牙狼FINAL」では、イルミパネル「V.O.G.(ビジョンオブガロ)」と役物の融合「F.F.O.G.(ファイナルフェイスオブガロ)」を完成させました。
「CR牙狼金色になれ」では、専用枠「金狼枠」にて今までにない飛び出すリアル牙狼役物「P.F.O.G.(パーフェクトフェイスオブガロ)」を完成させ、現在の礎を築きました。
「CR牙狼魔戒ノ花」では、光学設計を施し、反射光、間接光と役物のイルミネーション「L.F.O.G.(ライトニングフェイスオブガロ)」を完成させました。
「CR牙狼GOLDSTORM翔」では、「金狼枠」から正統進化した専用枠「金翔枠」にて、ガロが吠える「P.F.O.G.翔(パーフェクトフェイスオブガロ翔)」を完成。
「P牙狼冴島鋼牙」では、映像と役物の融合、透過液晶「ギガゴーストビジョン」と役物が重なった「I.F.O.G.(イリュージョンフェイスオブガロ)」を完成させています。

  • 歴代パチンコ牙狼シリーズ メイン役物の変遷

「P牙狼冴島鋼牙」の「宿命バトル」では宿敵キバと対戦しますが、「初代CR牙狼XX」にもあった、カオルがさらわれるシーン、「ゲート選択」、「キバの技名」など皆様にご好評いただいている演出を継承しているところが多くあります。昔なつかしのシーンと比べてお楽しみ頂ければと思います。

  • 初代CR牙狼XXとCR牙狼冴島鋼牙の牙バトルシーンの比較

「P牙狼冴島鋼牙」が導入されて3週間くらいたっている頃かと思いますが、エンディングは見られましたか?
こちらも撮りおろしの映像となっておりますので、ぜひご覧いただければと思います。

第8回 「P牙狼冴島鋼牙」を打つ前に

  • 買い物客M
  • 全国導入までそろそろカウントダウンでしょうか。私も久々の「パチンコ牙狼メインシリーズ」の導入にワクワクしています。
    すでにいろいろなところで情報が公開されていると思いますので、こちらのコラムでは細かいところをご紹介したいと思います。打つときに注目してくださいね。

本機はTVドラマ『牙狼<GARO>-魔戒烈伝-』がベースになっているので、通常時の背景が「冴島鋼牙の世界」、「道外流牙の世界」、「冴島雷牙の世界」に分かれています。また、過去世界、異世界背景として、初代からのパチンコ牙狼シリーズファンにはおなじみの「冴島邸」や、ギガゴーストビジョンを背景でも体感してもらえる「魔導墨絵空間」があります。

「パチンコ牙狼メインシリーズ」で特にこだわっているのが主人公の家背景(本機種ですと「冴島邸」背景)です。これまでは外観のみでしたが、今回は室内となりました。また、1年を通して楽しんで頂けるよう月ごとに季節のコンセプトがあり、色でも季節を意識してもらえるようにこだわっています。導入時期は7月のため、涼しげな七夕背景をお楽しみ頂けるようになっています。

  • 冴島邸背景

冴島邸以外の背景にもいろいろ遊びを忍ばせているので、クイズ感覚で探してみてくださいね。

Q1.ラブレターがなかなか渡せない…「道外流牙の世界」
Q2.実は脱獄できちゃうよ?…「冴島雷牙の世界」
Q3.タクミ「俺の出番ここだけかよぉ」…「道外流牙の世界」
Q4.ボルシティのニュースが流れているかも!?…「魔導墨絵空間」
Q5.エイリスの花も隠されているよ…「魔導墨絵空間」

導入後に自分で探したい人はアンサーを読まない方がいいかも?

  • A1.誠愛館高校背景の校門前の女の子。意中の彼は校門そばにいる右の黒髪の男の子。『牙狼<GARO>-魔戒烈伝- 第7話』
  • 流牙誠愛館高校背景
  • A2.牢獄背景のエイジ。牢獄の上が吹き抜けなので脱出できちゃいます。…結界はされてますけどね。『牙狼<GARO>-魔戒烈伝- 第8話』
  • 雷牙牢獄背景
  • A3.ペントハウス背景。ずっと見ていると金髪のタクミくんが現れます。タクミくんが気になる方は『牙狼<GARO>-魔戒烈伝- 第4話』を観てくださいね。
  • 流牙ペントハウス背景
  • A4.魔導墨絵背景。下の墨絵を見ていると流牙が初登場した「闇を照らす者」のスカイビジョンがくるくる回りながら流れてきます。
  • 魔導墨絵空間背景
  • A5.A4と同じく魔導墨絵背景でビル群に紛れて流れてきます。覚醒するとやばいヤツです。『牙狼<GARO>-魔戒ノ花-』に出てきましたね。『牙狼<GARO>-魔戒烈伝- 第12話』にも。
  • 魔導墨絵空間背景

通常時の予告は、世界観が分かれていますが、リーチになると「アニメリーチ」では「冴島鋼牙の世界」、「道外流牙の世界」、「冴島雷牙の世界」に出てくるキャラが共演しますので、今までにないストーリーを楽しんで頂けます。

続きまして、今回の牙狼リーチに登場する新規ホラーの紹介です。
牙狼リーチに登場するホラーはパチンコオリジナルで制作したホラーになります。

  • ホラー紹介

途中分岐で発生する牙狼SPリーチでは、上の凶悪ホラーたちと形態変化したガロが戦います。
メドリカSPリーチでは、ゼロとダンも魔導馬に乗って登場し、久々の「三騎一閃」が見られますよ。

本機の雨宮監督SPリーチに出てくるホラーは四聖獣のひとつ「白虎」。歴代の描き下ろしホラー同様、縁起を担いだものになっています。今回は特別に雨宮監督の原画で「白虎」をご紹介します。

  • 暗転予告
  • 暗転予告

ちなみに「CR牙狼GOLD STORM翔」の雨宮監督SPリーチに出てきた「麒麟」。四聖獣からは外れていますが、陰陽五行に基づくと 「麒麟」を加えて五聖獣とも呼ばれているそうです。
また「白虎」と激闘を繰り広げる、牙狼の新しい形態変化「大巌獣身ガロ(たいがんじゅうしん)」。その貴重な原画も。

  • 暗転予告

牙狼SPリーチは、ギガゴーストビジョンのかっこよさを体感して頂けると思います。
なかなか誌面上、動画では伝わりにくいところがありますので、ぜひ実機で体験してみてください!

第7回 差込み企画 「P牙狼冴島鋼牙」開発話

  • 買い物客M
  • こんにちは、コラムも7回目を迎えました。
    先日、新内規になって初めての「パチンコ牙狼メインシリーズ」のリリースが決定しました。

今回の機種名は「P牙狼冴島鋼牙」。
お伝えしたいところはたくさんありますが、まずはスペックから。

新内規第1弾の「パチンコ牙狼メインシリーズ」なので、前作の「CR牙狼GOLDSTORM翔」リリース後の声や、ファンの皆様にいかに期待を持って頂けるかを考慮し、守りたい3つのことがありました。

・初回大当りも含めた、出玉ALL1500個
・継続率80%
・すべての通常大当り後に時短100回

まずは1回の大当りの出玉にこだわり、初回大当りを含めてALL1500個を実現しました。その上で時短100回の安心感と80%継続×1500発の右打ち中の出玉感を両立させました。「パチンコ牙狼メインシリーズ」は約2年ぶりのリリースとなりますが、打ってもらって「やっぱり牙狼だな」と思ってもらえるとうれしい限りです。

「パチンコ牙狼メインシリーズ」では、毎機種新しいデバイスに挑戦しています。

今回の目玉は何といっても「GIGA GHOST VISION」です。
手前に19インチ透過液晶、後方に17インチ液晶を配置しています。
19インチ透過液晶は、今回の「P牙狼冴島鋼牙」のために開発された特別なもので透明度がかなり高く、17インチ液晶も2枚同時の演出を行うために輝度の高いものを採用しています。

この2枚の液晶とその間に配置された役物により実現した三位一体の演出は、恐らく今回の「P牙狼冴島鋼牙」のみで体験できるエンターテインメントになっているかと思います。

種類の異なる液晶を重ねて演出するために色味の調整に時間がかかったり、前後の液晶で別々のものを映したりするために演出の物量が膨大になったり、様々な苦労の末に実現しています。
いろいろなところで映像が出回っているかもしれませんが、特殊な液晶のため実際のものとは異なる映り方になっているかもしれません。
この三位一体の演出を是非パチンコホール様でご体感ください!

今回は機種タイトルにもある通り、「パチンコ牙狼メインシリーズ」第1弾~第4弾の主人公を務めた“冴島鋼牙”が帰ってきました。社内でも「鋼牙が好きだったので帰ってきてくれてうれしい」、「牙狼FINALではなかったな(笑)」という声があがっています。

全体の作りとしては2016年4~6月クールで放映された『牙狼<GARO>-魔戒烈伝-』がモチーフになっています。
この作品はオムニバス形式で、今までの『牙狼<GARO>』作品に出てきた魔戒騎士、魔戒法師が出演しているため、パチンコ機でも“冴島鋼牙”、“道外流牙”、“冴島雷牙”3騎士の世界感を取り込み、通常時の演出に落とし込んでいますが、リーチ後と右打ち中の演出からは主に“冴島鋼牙”を中心とした構成になっています。
“冴島鋼牙”は『牙狼<GARO>-魔戒烈伝-』の最終話で登場したのですが、1話のみの出演であったので、その後を雨宮監督がパチンコオリジナルストーリーとして書き下ろしてくださいました。
通常大当り後の「ファーストバトル」は“銀牙騎士ゼロ”こと“零”との闘いで、今回のために野外ロケを行ったので、臨場感あふれるバトル感を味わって頂けるのではないでしょうか。
ST中の前半の流れとして「99.9秒バトル」は“カオル”を助けるための手がかりを集める演出、後半の「宿命バトル」は“カオル”を助けるために“暗黒騎士キバ”と闘う演出になっています。
「パチンコ牙狼メインシリーズ」のような継続率の高い機械では、当たれば当たるほど演出が解放されていくような構成が多いのですが、この2つの演出はST突入した時点で選択が可能となりますので、気に入った方を選んで楽しんで頂ければと思います。
また、時短は新ホラーとのホラーバトルで、今までの演出を踏襲していますので、右打ち中の演出ボリュームはかなりありますよ!

7月8日(月)から全国のパチンコホール様に導入予定です。

是非ご期待ください!

第6回 サンセイモバイル10周年

  • 森の熊
  • 昨年の11月に10周年を迎えた「パチンコ牙狼シリーズ」に続き、2019年8月にサンセイ公式携帯サイト「サンセイモバイル」も10周年を迎えます。
    実機についてのコラムは広報担当Mに任せまして、今回は、公式サイト担当の森の熊が、サンセイモバイル10周年と、ケータイ版「パチンコ牙狼シリーズアプリ」を振り返ります。
    (※本コラムのケータイという言葉はいろいろな呼び方がありますが、ガラケー、フィーチャーフォン等と同じものを指します。)

■はじまり
サンセイ公式携帯サイトのオープンは、他のパチンコメーカーに比べて遅めでした。2009年よりかなり前から話はあったのですが、ある程度進んでいたところで一旦中断になったり、紆余曲折がありながら、サンセイ初の実機シミュレーションアプリ「初代CR牙狼XXアプリ」を完成させて、2009年8月にオープンとなりました。 当初は2007年のヒット機種「CR義経物語」を第1弾アプリにという話だったのですが、2008年11月にリリースした「初代CR牙狼XX」が大ヒットとなったため、急遽第1弾アプリが「初代CR牙狼XXアプリ」に変更になりました。

■初代CR牙狼XXアプリ(2009年8月リリース)

  • 初代CR牙狼XXアプリ

第1弾アプリ「初代CR牙狼XXアプリ」は、サンセイが初めてリリースしたアプリということで、なかなか勝手がわからず苦労しました。私のケータイで確認していた際にはスムーズに動いていたのですが、実際にリリースすると、「アプリが重すぎて動かない」という問い合わせが…
原因はいくつかあるのですが、主な原因は玉の物理計算をしっかりしていたため、その処理が重くなって、ケータイ端末の性能によってかなり処理のスピードに差がでてしまうことでした。(※第2弾以降のアプリは玉の物理計算を簡略化)
しかし、実機の人気もあって「初代CR牙狼XXアプリ」は累計40万ダウンロードを超える大ヒット!!サンセイモバイルは上々の立ち上がりとなりました。

■CR牙狼~陰我消滅の日~アプリ(2010年11月リリース)

  • CR牙狼~陰我消滅の日~アプリ

サンセイモバイルでは、「初代CR牙狼XXアプリ」リリース後、「CR忍術決戦月影アプリ」、「CR武神烈伝アプリ」をリリースしていたため、これがサンセイモバイル第4弾アプリ。
アプリも4つめで「初代CR牙狼XXアプリ」の改修アプリであるため、比較的実機のリリースから、遅れずにスムーズにリリースできました。

■CR牙狼~RED REQUIEM~アプリ(2010年12月リリース)

  • CR牙狼~RED REQUIEM~アプリ

サンセイモバイル第5弾アプリ。 「パチンコ牙狼メインシリーズ」の第2弾である「CR牙狼~RED REQUIEM~」は、「パチンコ牙狼シリーズ」初のTV-CMや、サンセイモバイル会員も招いた大型展示会の実施など、サンセイとしても力が入っていた台でした。
そのため、サンセイモバイルでも「実機リリースと同時にアプリをリリースせよ!」というミッションが与えられました。
しかし、どう考えてもそんなに短時間で出来るはずもないため、実機と同じ2010年12月に体験版をリリースしてから、後で本アプリをリリースという形になりました。
当時、私は現在の公式サイトの担当に加え、上記のTV-CMや展示会に関わる仕事までこなしていた為、今考えると最も激アツな時期だったなぁとしみじみ思います。

■CR暗黒騎士呀鎧伝アプリ(2011年9月リリース)

  • CR暗黒騎士呀鎧伝アプリ

「CR戦国双天絵巻~華恋姫伝~アプリ」をリリースした後なので、これが第7弾アプリ。
さすがに第7弾アプリまでくると、かなり慣れてきたこともあり、スムーズにリリースできた様な気がします。
個人的に実機の「CR暗黒騎士呀鎧伝」が好きでよく打ったこともあり、ケータイ版パチンコ牙狼シリーズアプリの中でもお気に入りのひとつ。

■CR牙狼DXアプリ(2012年3月リリース)

  • CR牙狼DXアプリ

「忍術決戦CR双影アプリ」をリリースした後なので、これが第9弾アプリ。
第1弾の「初代CR牙狼XXアプリ」は、初期のアプリで、いろいろ問題があったため、「もう一度、もっとクオリティが高いアプリを作りたい!」ということで、「初代CR牙狼XXアプリ」を作り直して誕生したアプリです。
しかし、第1弾の「初代CR牙狼XXアプリ」のリリースから2年以上経って、ケータイ端末の性能が上がっても、やはりケータイ端末で実現できるクオリティには限界があります。
私たちが考えた本当の意味で「DX」と呼べるアプリは、当時、docomoのケータイ端末でしか実現できませんでした。
そのため、au版ではdocomo版からは大幅に演出を削る形になり、さらにYahooケータイ版ではそもそも「DX」と呼べるクオリティには達しないという判断からリリースを断念しました。
実機の演出をそのまま再現が可能な現在のスマホアプリ開発から考えると、ケータイアプリは、実機の演出を再現できないのが前提のため、どの演出を搭載して、どの演出を削るかといったところに、いろいろ難しさがあったと思います。

■CR牙狼魔戒閃騎鋼アプリ(2012年11月リリース)

  • CR牙狼魔戒閃騎鋼アプリ

サンセイモバイルアプリ第10弾にして、サンセイモバイル最後のアプリとなりました。
時代はスマホが主流になっていく中で、アプリ開発は2014年7月リリースのパチプラスの「CR牙狼FINAL」につながっていきます。このアプリは実機にある「撃破せよ!」や「ガロ群」などの「3D演出」をどうするかに悩んだ思い出があります。
私もアプリ開発チームも答えがでていないところで、同僚から「液晶からはみ出すように、徐々に拡大すればいい」というアドバイスをもらって解決したことを思い出します。

■現在
CR牙狼魔戒閃騎鋼アプリを最後に、ケータイ端末のアプリ開発は終了しましたが、現在でも「サンセイモバイル」はまだ多くの会員に支えられ、存続しております。
昨年、2018年3月31日にauのEZアプリが終了したことに伴い、au版サンセイモバイルでは「パチンコ牙狼シリーズアプリ」がご利用いただけなくなりました。(※docomoとYahoo!ケータイのサンセイモバイルではまだご利用可能です。)
ケータイ端末の終焉の時期も刻一刻と近づく中、サンセイモバイルが、2019年8月の10周年を迎える事ができそうなのは、偏にサンセイモバイル会員様の長年のご愛顧のおかげです。

本当にありがとうございます。

いずれ「サンセイモバイルの終了」を告知をしなければならない時がくると思いますが、それまで、サンセイモバイル会員様には引き続き、お楽しみいただければと思います。

第5回 「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて②

  • 買い物客M
  • 今回は「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて②です。

2Dアニメキャラのこだわり
キャラの顔を似せるのは当然なのですが、「その個性を視覚的に見せるため、原作から変更している箇所(キャラの髪の色、服の色)が毎シリーズあります。」とデザイナーから聞きました。

原作キャラではありませんが、わかりやすいところからご紹介致しますと、雨宮監督の2Dアニメキャラでは、プレミアキャラらしく服に金色がちりばめてあります。
2機種前からはベストが柄物になって、パンツも金色になるなど、かなり派手目の仕様になってきています。皆様はお気づきになりましたか?

  • 暗転予告

ちなみに監督がプレミアキャラで出始めたのは「CR牙狼魔戒閃騎鋼」から、当時はアクション監督の横山監督と一緒にでています。
雨宮監督が監督として携わった4作品に2Dキャラでご出演頂いています。
みなさん、ぜひ1度は出してみてくださいね!

小ネタですが、「CR牙狼魔戒ノ花」、「CR牙狼GOLD STORM翔」には、プロジェクトにかかわった社員も2Dキャラでこっそり出演しています。

「CR牙狼魔戒ノ花」では「マユリお散歩リーチ」に。麻雀牌のTシャツを着たメガネ男子のKくん。あまりにもTシャツが特徴的なので、すぐに社内で気づいてもらえたそうです。

「CR牙狼GOLD STORM翔」では、「莉杏潜入リーチ」と「D・リンゴの店背景」に出てきます。「莉杏潜入リーチ」ではモブキャラに馴染み過ぎていたので、私はHさんがいることに気づけませんでした。

  • 2Dアニメキャラクター

ちなみに、私は「D・リンゴの店背景」の買い物客で出てきています。
この機種が開発されだした頃、髪の毛が短かったのですが、販売の頃には髪が伸びてしまったため、周りの人に気づかれなかったので、自分で「これ実は私です」と主張して回っていました。

エンタテインメントの会社なので、機種開発の際にも遊びゴコロを大事にしていきたいという試みの一つでもあります。

第4回 「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて①

  • 買い物客M
  • こんにちは、コラムも4回目を迎えました。
    今回は「パチンコ牙狼メインシリーズ」のこだわりについて①です。

「パチンコ牙狼メインシリーズ」は、これまでに7機種がリリースされていますが、リリース順に奇数番目の機種は、盤面・筐体に使用する「牙狼」の文字がローマ字「GARO」、偶数番目の機種は漢字「牙狼」で分かれているという法則があると聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • ローマ字「GARO」
  • 漢字「牙狼」

これは、「パチンコ牙狼メインシリーズ」のプロジェクトが上手く行きますようにとか、演出のテイストを交互に変えてファンの皆様が長期間楽しんでくれますようにとか、いわゆる“ゲン担ぎ”でそのような法則になっていると、開発内でも信じられて盤面・筐体のデザインがされてきました。

今回のコラムを書くに辺り、『どんなゲンを担いでいるのか、「初代CR牙狼XX」からのメイン企画者に正確に教えてほしい』と頼んだところ…

『特に何もなかった!!』という衝撃の事実が…。

都市伝説もこんな感じにフワッと、周りが信じてできていくものなのかなと思ってしまいました(笑)。後を引き継いだ人たちが、それを守って開発されているという不思議な法則でした。

また、「パチンコ牙狼メインシリーズ」といえば「F.O.G.(フェイスオブガロ)」が、第2弾の「CR牙狼~RED REQUIEM~」から毎機種搭載されるようになり、合体する速さであったり、フェイスの大きさ、インパクトなどが機種ごとに追求されています。

  • 扇役物
  • しかし、「初代CR牙狼XX」だけは搭載されていません。当時、サンセイの評判がよかった機種には「扇役物」が搭載されていたということで、それにあやかり「初代CR牙狼XX」には金の「扇役物」が搭載されました。
    鋼牙が変身するときに、扇が液晶上部でシャンシャン動いていましたが、そのシーンを再現できるように扇には「魔導円」と「エンブレム」が描かれ、LEDで変身シーンを表現したんだそうです。
    「初代CR牙狼XX」より前にリリースされた「忍術決戦CR影」、「CR義経物語」の「扇役物」は透明なペラペラの扇でしたが、「初代CR牙狼XX」には金の装飾やLEDを入れて牙狼ならではの豪華さを出そうと努力した感じが伝わってきます。パチンコの盤面や役物の細部を優しい目線で見て頂けるといろいろな発見ができるかもしれません!

第3回 プロジェクトがスタートしました

  • 買い物客M
  • 前回までは、「初代CR牙狼XX」の開発が始まるまでについて触れましたが、今回は実際に企画がスタートしてからのお話になります。

当時の機種開発のプロジェクトチームは、いろいろな専門チームから一人ずつ選抜されるのですが、「初代CR牙狼XX」の場合は、他のパチンコとはちょっと違うシステムを搭載していたため人数が多めで、通常の1.5倍くらいの人数で構成されていました。とはいえ、サンセイはパチンコメーカーの中でも従業員数が少なく、かなりの少人数でいろいろなことを動かしており、このメンバー数も他のメーカーさんから見たら少ない方ではないかと思います。

「初代CR牙狼XX」の開発にあたっては、最低1ヶ月に1度は、雨宮監督ら『牙狼<GARO>』のスタッフとお会いして打ち合わせを行っていました。最初のプレゼン時、雨宮監督は『あまりパチンコは分からない』と、キッパリおっしゃっていましたが、『牙狼』の世界観は厳しく確認されていました。
翼人を『よくじん』と間違えて読んだら、監督に『つばさびと、と読むんだ』と指摘されて、企画担当者は冷や汗を掻いたこともあったそうです。

企画が進行する中で、『パチンコ専用の新しい魔戒騎士を出してもらえませんか?』とサンセイからお願いしたのですが、それは難しかったようで実現には至りませんでした。その代わり、魔界竜というオリジナルキャラを考案して頂き、初代の雨宮SPリーチとして「魔界竜リーチ」が誕生しました。これをきっかけに後のシリーズでも雨宮SPリーチが搭載されるようになりました。
その後、「パチンコ牙狼シリーズ」も機種数を重ね、雨宮監督にもパチンコのことをご理解いただき、今ではより遊技者が意外性を感じたり、おもしろいものをと、自らアドバイスやご提案を頂ける関係が続いています。
「初代CR牙狼XX」には、いろいろな技名が出てきますが、これは『牙狼<GARO>』の設定担当の方にも技名等を考えて頂きました。サンセイでもいろいろ考えて提案したのですが、お眼鏡に適うものが少なかったようです。

私は「初代CR牙狼XX」がリリースされた当時、魔戒騎士やホラーの技名をすべて暗記していましたが、中でも「業火炎破」は今でも忘れることはありません。
ラウンドバトル中、暗黒騎士キバが「業火炎破」という技を繰り出すときに「灰と帰すがいい」と言っているのですが、鎧召還時の声に加工が入っているため、何度聞いても「履いた靴がいい」としか聞こえず、営業のスタッフで何を言っているのか予想を立てていたのが面白かった記憶が今でも残っています。
何でもスタートアップの時にはいろいろなエピソードがあり、問題もいろいろありますが、その時にしか経験できないことがそこにはあって、そのような経験により、会社に対するいろいろな想いが一層深まっていくものと思います。

第2回 プロジェクト「初代CR牙狼XX」の始まり その2

  • 買い物客M
  • 前回のコラムはいかがでしたでしょうか。
    「初代CR牙狼XX」についてお話しするのは久しぶりなので、今まで聞いたこともなかった方もいるのではないでしょうか。今回もコアなお話になっていますので、お楽しみください。

「初代CR牙狼XX」の企画担当者は『牙狼<GARO>』の映像を見た後、すぐ企画書を作り始め、「CR超絶合体SRD」の発表前、2007年2月ぐらいにはできあがっていました。

その時はまだ“ギガMAX”というスペックの考案前だったので、通常の“MAXタイプのデジパチ”として会社に提案していました。しかし、コンテンツの知名度が低い、システムの新規性がない、という2つの理由で開発着手にストップがかかりました。

その後、その担当者は別の企画をしていたのですが、喫煙所で開発スタッフが集まっていた時に、“ギガMAX”のシステムを思いついて、『牙狼』とドッキングさせたのです。
“ギガMAX”のシステムのベースは、“一種二種混合機”というタイプで、確変は搭載できないのですが、次の大当りまでの間隔を速くすることが可能でした(2007年当時)。当時は大当りが続く仕組みが分かりにくいので、市場評価はあまり得られていなかったのですが、逆に言えばこれを分かりやすくすれば売れるのではないかと、彼が思いついたのが“ギガMAX”だったのです。
それまでの一種二種混合機タイプでは、玉の動きによって次の大当りを抽選するタイプでしたが、一般の人に熱さが伝わらず、なんで当たったのか分かりづらい。そこで、玉の動きによる大当り抽選の熱さをなくし、熱さは液晶表現で万人受けするよう、大当り中のバトルで勝つと次の大当りがくるという様に、直感的に分かりやすくしたのでした。
“ギガMAX”と『牙狼<GARO>』という二つの要素が、ドッキングし、『牙狼<GARO>』だったら、“ギガMAX”を生かせるコンテンツだということで、NGだった企画書の「新規性がない」という意見も覆すことができ、開発着手となったのです。

私のいた部署では、当時「初代CR牙狼XX」をどういう風に打ち出していくかという事にすごく悩み、考えました。「初代CR牙狼XX」は未だかつてないシステムを持っていて、売れる要素が詰め込まれていたので、これは確実にヒットさせなければと宣伝する方としてもかなりのプレッシャーでした。
“ギガMAX”をプロモーションビデオやカタログ、イベントなどでどう伝えるか真剣に取り組んできたのですが、直接メディアの方々に内覧会などでお話したときには、何を言えばこのスペックの面白さが伝わるのかがわからず、すごくもどかしかったのを覚えています。結局ショールームでは、パチンコ島が今のパーソナル(各台係数)システムのようになっているため、大当り体感が得にくいので、導入前にそのすごさに気づいてくれる人はそこまでいなかった気がします。
しかし、市場に導入されて、しばらく経つと今までにないくらいたくさんの質問が来たり、専用本を作りたいというメディアの反応を受けたりと初めての経験をさせてもらいました。「初代CR牙狼XX」は他にもサンセイで今まで常識としてきたものを、まったく変えてしまうきっかけともなりました。

第1回 プロジェクト「初代CR牙狼XX」の始まり

  • 買い物客M
  • 広報担当の「買い物客M(CR牙狼GOLDSTORM翔出演)」です。
    「パチンコ牙狼シリーズ」10周年ということで、これから牙狼にまつわるコラムを連載させて頂きますので、よろしくお願いします!
  • CR超絶合体SRD
  • 初回はやはり「初代CR牙狼XX」についてですよね。
    「初代CR牙狼XX」の企画者が『牙狼<GARO>』(2005年10月~2006年3月放映)という作品に出会ったきっかけは、2007年に出した「CR超絶合体SRD」の大当り楽曲をJAMProjectの“影山ヒロノブ”さんに手掛けてもらったことです。このお仕事を機に、JAMProjectのライブに行かせて頂き、そこで聞いた牙狼の曲があまりにもかっこよかったことから、ドラマ『牙狼<GARO>』にたどり着きました。

当時、『牙狼<GARO>』を知る人はサンセイにはいなかったので、今となってはお宝?掘出し物ですよね。企画者は、スペックやシステムを考えたり、どんな版権がウケるかを日々考えながら過ごしているんです。そこで『牙狼<GARO>』に出会い、知名度はまだ低いけど、内容がパチンコ映えすると興味を持ったことが始まりです。当時のパチンコ台のトレンドは、いろいろなパーツは‘金色’がいいというのがありました。そう!“黄金騎士ガロ”は金色だから、ばっちりトレンドに乗っていました。そして、パチンコは当たりハズレがはっきりしていることが重要なので、主人公の鋼牙が黄金騎士ガロに変身すれば、どんなホラーでも倒せてしまう=『ガロに変身すれば勝つ』というように、演出を組み立てやすいこと。これらが版権獲得につながっていきました。

私は、機種を販売するためのツール作り、イベントやキャンペーン等を企画する部署にいたのですが、次機種の販売で「CR牙狼XX」と聞かされた時には『牙狼<GARO>』は知りませんでした。2008年11月導入予定のため、急ピッチで準備するということで、9月の3連休に25話+『牙狼<GARO>白夜の魔獣』をすべて見るという素敵な連休を過ごしたのを覚えています。特撮は子供の時、戦隊ものや仮面ライダーしか見たことなかったですが、人間の闇部分の表現が面白く、一気見してしまいました。パチンコに出てくるホラーバトルには、ドラマのホラーのほとんどが落とし込まれていたので、ホラー名やエピソードを全部覚えたことが、後々ヒットした際に細かいことを聞かれたときの役に立ちましたね。コンテンツに好き嫌いもありますが、長編のドラマを使ったパチンコは初めてだったので、新鮮だったのを覚えています。

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